SASを治す方法

CPAP

「こんな人がSASになりやすい!」でご説明したように、SASの原因は生まれつきの気道の狭さ、または太ったことで気道が狭くなったことです。そのため、薬を使って病気を治すというように治療は簡単にはいきません。長い付き合いとなります。

SASの治療方法

SASの治療方法にはCPAP治療やマウスピース、外科的手術の3つがあります。このうち、外科的手術のみが根治療法で、CPAP治療やマウスピースは一時的に症状を抑える対症療法です。根治療法のほうが一気に治療ができていいんじゃないかと思われる人もいるかもしれません。でも、SASの原因や重症度によって最善の選択肢は違います。自分に合った治療方法をお医者さんとしっかり考えて選びましょう。

CPAP治療

Continuous Positive Airway Pressure、略してCPAP(シーパップ)治療は現在SASの治療法として世界中で最も広まっている方法です。CPAP治療を受けている人の半数ぐらいがSASの症状が劇的に解消しているといわれています。治療内容はいたってシンプルで、鼻から酸素を吸入するCPAP装置という機械があるのですが、それを取り付けることで寝ている間の無呼吸状態を防ぐというものです。「気道がふさがるのなら酸素マスクなんてつけていても無駄じゃないの?」と思われるかもしれません。でも、CPAPでは空気圧を利用して落ち込んだ舌の筋肉が持ち上げるように酸素を送り続けるので、眠っている間の無呼吸状態が阻止されるのです。CPAP治療の詳しい説明は、「CPAPって?」でします。

マウスピース

マウスピースとは、歯科装具を寝ている間につけるだけのSASの対症療法です。SASは太っていて首周りに脂肪がたくさんついている人だけではなく、元々あごが細いために気道が狭い人でも起こりやすいというお話をしましたよね。そのため、あごの形をマウスピースで矯正することによって、無呼吸状態に陥りにくくすることができるのです。ただし、マウスピースによる矯正効果があるのは、軽度のSASの人の場合です。特に重症の場合だとマウスピースの治療効果が得られにくいといわれています。また、マウスピースを作ってもらう歯医者さんはどこでもいいというわけではありません。できるならば、SASについて知識がある歯医者さんに作ってもらうことをお勧めします。なお、入れ歯に保険適用と自費のものがあるように、マウスピースも保険適用外になってしまうこともあります。保険診療でマウスピースを作ってもらえるかは担当の歯医者さんにご相談ください。

外科的手術

外科的手術は、気道を塞いでいる喉ちんこの一部を切り取ることでSASを根本的に治療するという方法です。扁桃腺が肥大することによってSASになっている子どもや成人の一部では、この外科的手術によってSASが治った例があります。ただし、全員に十分な治療効果が得られているわけではありません。何より手術後数年してからSASが再発してしまった事例もあります。そのため、外科的手術を行うべきかについては慎重な判断が必要といえます。

生活習慣の改善

特に太っていることが原因でSASになってしまった場合、治療と同じぐらい生活習慣を振り返って改善することが大切となります。また、SASは眠っている間に舌が喉に落ち込んで生じるという問題であるため、眠り方を改善するだけで症状が改善されることもあります。もし、以下の生活習慣がある方はこれを機に改善しましょう。

ダイエットをする

まずはダイエットです。
食生活では、ご飯やパンといった糖質の多い炭水化物を減らすことが大切です。お菓子なども減らしましょう。果物はビタミンが取れるからといって、ダイエット中でも果物はしっかり食べている方はいませんか?でも、実は果物は糖質が高いです。そのため、果物を食べる量も減らしましょう。
運動も大切です。1日に10,000歩以上歩くことが望ましいです。最低6,000歩ぐらいは歩きましょう。また、週に2日ぐらいスポーツや運動する日があるといいでしょう。しかし、仕事でそうもいっていられないという方もいるでしょう。そういう方にはエレベーターを使わずに階段を上り下りすることをお勧めします。適正体重を目指しましょう。

寝酒を止める

アルコールには筋肉を緩める働きがあります。日本酒で換算すると、お酒は1日に2合までに節酒しましょう。特に、太っている人や、元々気道が狭い人は注意しておきたいところです。他にも、寝酒の習慣は止めましょう。睡眠中に無呼吸になるリスクを高めるだけです。

仰向けではなく横向きに寝る

仰向けで寝ると、重力が特にかかりやすいです。そのため、舌が気道に落ち込みやすくなります。そこで、横向きで寝る習慣をお勧めします。「えっ、それだけで変わるの?」と思われるかもしれません。でも、少しずつの改善の積み重ねが大きな症状の緩和に繋がるのです。

喫煙を止める

タバコを吸うことによって気道に炎症が引き起こされます。その結果、気道がむくんでしまい、空気の流れが悪くなってしまいます。そのため、喫煙習慣がある方は禁煙を心がける方がいいでしょう。

睡眠薬を止める

アルコールと同じように、睡眠薬には筋肉を緩める働きがあります。睡眠薬を服用している方は睡眠薬がないと眠れないのでしょうが、SASも恐ろしい病気です。睡眠薬を処方してくれた先生、SASを診てくれている先生とよく相談して、可能なら睡眠薬を止める努力をしてみてください。

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