睡眠時無呼吸症候群の治療のためにCPAPを入手することになるわけですが、
入手方法としては、大まかに分けて自分で購入か病院からレンタルの2つがあります。
たぶん、ほとんどの場合、病院でレンタルする方を選択するでしょう。
しかし、以前と比べて最近は、CPAPを購入する方を選択する方が増えています。
以前は、あまり選択肢がなかったということもあり、
レンタルが当たり前のような感じになっていました。
CPAPの個人輸入なんてかなり手間がかかって購入の難易度が高い状況でしたからね。
あまりの敷居の高さに、諦めてレンタルするしかなかったという方もいるはず。
それが、最近では、輸入代行業者といったとても便利な入手方法も現れ、
患者さんにとってCPAP購入の選択肢が一気に増えてきた感じがします。
では、CPAPを購入する場合と病院からレンタルする場合とでは、
どちらの方が費用がかかるのでしょうか?
今回はその購入とレンタルそれぞれの費用面に関して解説しています。
購入するかレンタルするかどちらを選択すれば費用を抑えられるか、
今から紹介する記事でわかりやすく解説しているのでご確認ください。
購入とレンタルそれぞれにかかる費用はいくら?
まず、CPAPをどのように入手するかによってかかる費用も違ってきます。
ここで解説するのは、自分で購入する場合と病院でレンタルする場合の費用です。
検査で睡眠時無呼吸症候群だと判明してしまうと、
CPAPと一生付き合っていかなければなりません。
残念ではありますが、こればかりは避けられない事実です。
しかし、そこで大きく立ちはだかるのが費用面の問題でしょう。
一生付き合っていかなければならないなら、
それなりの費用を覚悟する必要がありますが、
やはり、長い人生ですから、少しでも費用は抑えたいものです。
なので、自分で購入する場合と病院でレンタルする場合とを見比べて、
少しでも費用を抑えられる方を選択してみるといいでしょう。
自分で購入する場合の費用
自分で購入する、つまり、個人輸入によってCPAPを入手する場合は、
海外の販売業者と直接交渉して購入するパターンと、
輸入代行業者に依頼して購入するパターンの2つがあります。
前者は海外の販売業者のサイトのみで購入が済む場合と、
現地まで行って海外の販売業者と直接会って購入する場合の2つ。
海外まで購入しに行く場合、CPAP本体やマスク、チューブ、
加湿器などの費用以外に、海外までの旅費がプラスされてしまいます。
どちらかというと、最後の旅費が結構な額になってしまうでしょう。
個人的には、費用面を加味したら海外に行かずネットで購入を済ますか、
輸入代行業者に依頼する方をおすすめしたいです。
特に輸入代行業者なら、CPAP本体は約10~15万円で販売されていて、
これに、マスクとチューブ(約2~4万円)、加湿器(約3~5万円)を足すと、
大体高くても約25万ぐらいで全てが揃います。
もちろん、マスクやチューブなどの装備品は定期的に交換が必要です。
本体や装備品などの費用は、現地に行って直接購入する方法でも同じぐらいで、
中には、もう少し安い機種もあるかもしれません。
ただ、旅費がかかるため、結果的には、輸入代行業者の方が安いと思います。
そして、病院でレンタルする場合との大きな違いは、
最初の購入費だけで毎月レンタル料を支払わなくていいところでしょう。
レンタル料は毎月高くても5,000円ほどなので、
最初はレンタルの方が何となく安く済んでいるように感じます。
しかし、毎月ずっと支払い続けていると
いつかCPAPを購入した金額に追いついて追い抜く時が来るので、
その時点で自分で購入した方がお得ということになります。
病院でレンタルする場合の費用
CPAPを病院でレンタルする場合、各病院で多少の金額差はありますが、
毎月安いと4,000円台ぐらいで、高くても5,000円ぐらい支払うことになります。
この金額を一生支払い続けることになるわけですが、
自分が亡くなるまで支払い続けると、一体いくらぐらいになるのでしょうか。
今は“人生100年の時代”と言われていて、これから高齢化社会となり、
寿命はドンドン伸びていくと言われています。
例えば、あなたの年齢が現在50歳だとして100歳まで生きたとしましょう。
あなたはあと50年間レンタル料を支払い続けることになりますね。
そうすると、5,000円×12ヶ月で毎年のレンタル料は6万円になり、
この金額を50年間支払い続けるので、6万円×50年で300万円になります。
レンタルの場合、マスクやチューブの装備品を毎月購入する必要はありません。
50年で300万円のレンタル料が高いか安いかどう思うかはあなた次第ですが、
ここで自分で購入する場合と見比べてみましょう。
【自分で購入する場合の費用(輸入代行業者の場合)】
CPAP・マスク・チューブ・加湿器の費用の合計が高いもので約25万円。
毎年交換するマスク・チューブ代の合計が高いもので約4万円×50年=約200万円
合計すると高いものでも生涯約225万円の購入費がかかります。
【病院でレンタルする場合の費用】
CPAP・マスク・チューブ・加湿器のレンタル料が高いもので毎月約5,000円。
50年間レンタルすると5,000円×12ヶ月×50年=約300万円。
こうして見比べてみると購入よりもレンタルの方が約75万円も費用がかかります。
もちろん、レンタル料や購入金額がもう少し安い場合は、
これよりも多少金額は違ってくると思います。
また、途中で故障して本体をさらに1、2台購入することになるかもしれませんが、
その分の費用を加味しても、それでもレンタルの方がかなり費用がかかります。
費用を少しでも抑えたいならレンタルではなく購入しましょう
今回はCPAPを購入した場合とレンタルした場合の費用についてお話しました。
実際に、数字を使って生涯でいくらぐらい費用がかかるかを
購入とレンタルそれぞれについて計算して比較してみたところ、
レンタルの方が費用がかかることがわかりました。
レンタルは病院で申請すればCPAP本体、マスク、チューブなど、
治療に必要な機器や装備品を全てもらうことができます。
面倒な手続きや書類の準備がほとんどいらないので、
購入する場合と比べれば、手間はかかりません。
しかし、生涯CPAPを使用して治療し続けなければならないので、
毎月のレンタル料を支払い続けなければなりません。
このレンタル料がかなりの負担となってきます。
一方、購入する場合の費用は、装備品を毎年1回の交換は必要だったり、
途中で故障して新品に買いかえることもありますが、
それを含めても生涯かかる費用は購入の方が安く済みます。
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